Archaic Style 海風に捧ぐ1
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海風に捧ぐ1

リルケの詩にこんなのがありました。
太古ながらの海の息吹
夜を吹く海の風
おまえは誰のために吹くのでもない
ただ、始原の岩のためだけに吹くかのようだ

おお、なんとお前を身近に感じることか
あの揺れ騒ぐ無花果の樹は高みに月の光を浴びて
(超抜粋かつ、とっても記憶があやふや)

中学生の頃になにか一つ、自分の好きな詩を覚えてみんなの前で暗誦しなさい!って授業があって、たしかそのときに選んで覚えました。
うちにあった文学全集をぺらぺらめくっていて一番情景を生き生きと思い浮かべることができたのがこの詩だったから、です。

夜の山には、人が安易なきもちで徘徊するのを許さない厳しさがあります。
視界が闇に閉ざされていくにつれて、周囲にはよく光る眼が増えていきます。
夜の海は逆に、陽が極まってむしろ人を害するほどの強すぎる光が衰えて、穏やかで受容的なイメージになりますね。


205.海風に捧ぐ1

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No title

モノクロの陰影がとてもよく出ている作品ですね。
弓ぞりの流れるようなシルエットも美しいです。

No title

自然に身をささげてるって感じ、出てますね。

素敵です。

No title

きれい!! これをカラーで見たい!とも思うけど、モノクロになったことで裸体だけに釘付けにされる。背景の岩と砂浜が出しゃばらずに主役を引き立て、作品を仕上げる名脇役を演じてる気がします。背景としては珍しいことではないでしょ?にもかかわらずハっとさせられる。ピンっと反った体が張り詰めた空気を作ってますよね。当然股間にも目は行きますが、押し付けがましくない存在感が美しい。有るものは有るものとして見せてくれると、晒け出した感が「心を晒け出した男」みたいで潔い心地よさに感じます。上手いですね、これ撮った人。久しぶりに気持ちのいい作品を見ました。

Re: No title

裸男さん、こんばんは。
モノクロにするかカラーにするか迷うといつもカラーにしちゃうのですが、今回はモノクロかな、と。
ポーズも思いつきですけどまぁまぁの出来、ですかねー。

Re: No title

慎之介さん、こんばんは。
ありがとうございます。そっくり返ってるけど、お察しのようなイメージで撮影したんですよ。

No title

モノクロームであることにより心の内面までが
投影されているように思います。
白黒写真の魅力はそこにあると思うので
それが実によくいかされていると思います。
こういう写真を見るとボカシが入ったために
作品の美しさが損なわれて残念だと思うけど
ここは日本だから致し方ないですね。
この作品のBGMにはRavelの「水の精」
がぴったりだと思います。

Re: No title

匿名様、こんばんは。
どうもありがとうございます。背景はかなり無骨だったのでそれもあってモノクロにしました。
場所選びとポーズのアイデアはぼくです。そして友だちが良いアングルを探してシャッター切ってくれました。
「いさぎよく包隠さずにさらけ出す」はぼくの表現したかったイメージです。
「押し付けがましくない存在感」。うまいっ!もらったっ!

Re: No title

サテリコンさん、こんばんは。
このときは表現したい心象風景のイメージがあったんですけど、出てますかね。
そういえばラベルのCDって持ってないかも。探してみます。
でもいろんな感性の方がそれぞれにイメージを持ってくださるのをお聞きするのはとてもうれしいです。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

Aさん、ありがとうございます。
そうして想像を広げてもらうのは本当にうれしいですよ。
そして、そういうイメージってぼくも好きです。
ですからぜんぜんカギ付きでなくても大丈夫です!

No title

身も 心も 自然に 捧げる

そんな 感じですね~~~

プロフィールの写真も 自然に撮れていますね~~

Re;No title

気楽なおじさん、こんばんは。
プロフィール写真は先週撮影したばっかりのやつです。
ときどき交換しますのでお楽しみに!

No title

わが胸に

凍み入るは 憂はしき 情のみ

肌寒き 現世を ただ一人 旅ゆけば

やうやくに 秋もくれ霧しとど

草枯の 野をひたす

ハイネ新詩集より

Re:No title

匿名様、こんばんは。

肌寒き 川辺はなやぐ きりんそう
ひとりなれば 菊も友なり 語らわん  
草枯れの 野辺に紅さす あきざくら

お粗末。汗顔・・・
プロフィール

甲斐

Author:甲斐
晴れやかに一糸まとわない姿で、全身に風と光を感じたい。
管理人のヌーディスト(甲斐)自身の、自然の景観の中のヌード写真を駄文付きでご覧いただくブログです。
自然の中を気持ちよくご一緒にはだかで旅をしているような気持ちで楽しんでいただけるとうれしいです。

メールヌードに理解のある方でしたら年齢性別問わずどなたでも歓迎ですが18歳未満の方はご遠慮ください。

タイトルは、裸体に対するタブーが少ないおおらかな古代への憧れを表しています。

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