赤銅滝の水晶1
以前、彼女のために水晶を探す大学生と道行の友になって二人で渓流を遡行した話を書いた記憶があります。
「池畔暮色」って記事で書いたと思います。
ひとと行きあうことなんて想像もしていない山の薄暗い渓流で、半パンにかかとなしのサンダルという軽装で、でかいハンマーを持った人が、すべる岩場をひょいひょい巧みにわたって近づいてきたら、そりゃ警戒します。
ハンマー、ですからね。
風体から見て地質学の研究者には見えなかったし。
少し話したら気のいいやつで「上流に滝があるから見せてやるよ」ということになってしばらく同道しました。
そこでは彼が子どものころはいくつも水晶を見つけたそうですが、今では滅多に見つからないと言ってました。
数年前の夏の話です。
今日の写真は一転真冬です。
場所も別です。
この場合の水晶は厳冬期だけ出現する、持ち帰って飾ることもできない水晶です。
色濃い赤銅色の岩盤と水晶の組み合わせが印象的だったので登ってみました。
「なんで印象的だと登るの?」と思う方もいると思いますが、それがぼくという人間なのです。
然るべき場所では「なんで印象的だと登るの?」と質問する側に回る卑怯さも身につけています。

「池畔暮色」って記事で書いたと思います。
ひとと行きあうことなんて想像もしていない山の薄暗い渓流で、半パンにかかとなしのサンダルという軽装で、でかいハンマーを持った人が、すべる岩場をひょいひょい巧みにわたって近づいてきたら、そりゃ警戒します。
ハンマー、ですからね。
風体から見て地質学の研究者には見えなかったし。
少し話したら気のいいやつで「上流に滝があるから見せてやるよ」ということになってしばらく同道しました。
そこでは彼が子どものころはいくつも水晶を見つけたそうですが、今では滅多に見つからないと言ってました。
数年前の夏の話です。
今日の写真は一転真冬です。
場所も別です。
この場合の水晶は厳冬期だけ出現する、持ち帰って飾ることもできない水晶です。
色濃い赤銅色の岩盤と水晶の組み合わせが印象的だったので登ってみました。
「なんで印象的だと登るの?」と思う方もいると思いますが、それがぼくという人間なのです。
然るべき場所では「なんで印象的だと登るの?」と質問する側に回る卑怯さも身につけています。
