残照に染まる
白鳥は かなしからずや
空のあを海のあをにも染まずただよふ
子どもの頃に知ったこの牧水の歌は、鮮やかな色彩感覚を伴って強く心に刻み込まれました。
高学年にもなると週に一日はともだちから離れて、図書館と近くの公園を往復して借り出した本を読みふけるような、ちょっと孤独を好む傾向も出てきたのでこの歌に自分を重ねてみたってこともあります。
何色にか染まらないと漂泊することになるぞ、という意味か?おれ、何色に染まればいいの?
なんて、大人として生きねばならない未来への恐れや不安もかきたてられました。
鮮やかな色彩感覚と、自分の存在を否定されるかもしれないという不安のコントラストがこの歌の特徴で、その不安感が美しさをひきたてているような気がします。
実際のところは残照にも社会にも意外に簡単に染まってしまってますが、染まりきれない部分が自分にこんなことをさせています。

空のあを海のあをにも染まずただよふ
子どもの頃に知ったこの牧水の歌は、鮮やかな色彩感覚を伴って強く心に刻み込まれました。
高学年にもなると週に一日はともだちから離れて、図書館と近くの公園を往復して借り出した本を読みふけるような、ちょっと孤独を好む傾向も出てきたのでこの歌に自分を重ねてみたってこともあります。
何色にか染まらないと漂泊することになるぞ、という意味か?おれ、何色に染まればいいの?
なんて、大人として生きねばならない未来への恐れや不安もかきたてられました。
鮮やかな色彩感覚と、自分の存在を否定されるかもしれないという不安のコントラストがこの歌の特徴で、その不安感が美しさをひきたてているような気がします。
実際のところは残照にも社会にも意外に簡単に染まってしまってますが、染まりきれない部分が自分にこんなことをさせています。
