Archaic Style 山姫をたずねる
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山姫をたずねる

初夏、一両編成のローカル線に乗って山国の無人駅に降り立ちました。
見渡す限りの田んぼと遠景は山々のみ。
遮るもののない農道を首筋をじりっと焼かれながら黙々と(一人ですしね)一時間も歩くと、目指す山の登山口へ到着しました。
そこからはきつい傾斜の山道を、折良く見つけた手頃な落枝を拾って杖代わりにして滝へ向かいます。

鬱蒼と茂る樹林の中をひたすら30分も登っていくと、滝への分岐を示す看板があります。
そこからはようやく緩やかな下りになります。
下り始めてすぐに視界が開けて秀麗な滝の姿が目に入ってきました。その瞬間、ここまでの道程の疲れは吹っ飛びました。

目測では落差30メートルくらいはありそうで、滝下に立って落ち口方向を見上げると長大な白絹のような水流が陽にきらめいて、陶然と時間の経つのも忘れてしばし立ちつくしました。

美しくて離れがたいのだけど、一方で畏怖を感じさせます。山姫に魅入られたような心地がします。
それでも苔でぬるつくのをこらえて素足で岩を踏みしめて登って見ると意外に優しい山姫で、汗で汚れた体を清冽な飛沫で洗ってくれました。そして怪我もさせずに写真撮影にも応じてくれたのでした。

素晴らしい容姿なのに捨て置かれたようにたずねる者も少ない滝です。
いつか再訪したい場所です。




337.山姫をたづねる1

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No title

こんにちは甲斐さん。遥々訪ね、辿り着いた滝は想像以上に美しい滝だったのでしょうね、疲れた体と汗を滝の飛沫が裸の甲斐さんに「良くぞ此処まで来てくれて、ありがとう」と癒やしてくれたのではないですか。私くし事ですが、一昨日27日に祖父母の田舎のまだ奥の義姉「兄嫁」の実家へ田植え用の苗床の仕込みに、日帰りで行きました、僕は初めての参加で、人手は足りて居たので独り山歩きに出かける事に。田んぼの後ろの山に在る池(水田用)に登りました、周囲500メ―ター位の綺麗な池でした、ほとんど人は来ないので少し自撮りもして降りて来ました。5月末には又田植えの予定です、都会に暮らして居ると里山と云うのは心が癒されますよね。 来人 

Re: No title

来人さん、こんにちは。
農業用の用水池や人造湖でも景観の美しい場所ってありますね。ぼくも撮影に行ったことがあります。
「田植え」というコトバで、以前 年間の農作業の写真をシリーズ化できないかなぁなどと思って記事で協力してくださる人はいませんか~と控えめに呼びかけてみたことがありました。さすがに反応はありませんでした。
視界の開けた平地の田んぼでは無理ですが、山の小さな田んぼならできるかな、などと虫のよいことを考えました。でもいま全部機械化されていますしね。米俵なんかも担いでみたかったけど、いまそんなのないし。
滝は素晴らしかったです。この時期になると再訪したくなります。

甲斐さん

甲斐さん、今日は!プロフ写真も、今回の写真も人知れぬというより、今にも人に見られそうな場所に見えますが。
自然のおりなす素晴らしさを感じた、同時に畏敬の念に浸る感覚とても分かります。その先の山姫に優しくつつみこまれるように迎えられるところは、経験不足でよくわかりませんが。
もし、人が見たら、何と思われるでしょうね。身投げ?!
滝修行?

Re: 甲斐さん

桃爺さん、こんばんは。
この滝は大きく視界が開けたところにあるので、人がきたら丸見えです。
でも撮らずには帰れませんでした。人が見たらなんと思うでしょうね。身投げするとき服を脱ぐってのは聞かないので、そうなると修行? 少なくともここに着くまではプチ回峰行です。
間違ってないです。

No title

岩肌が 美しい 滝ですね~~

甲斐さんの姿態に

山姫も うっとりとしたでしょうね~~~

Re: No title

気楽なおじさん、こんばんは。
このときはとにかく陽光を浴びた滝の全容の素晴らしさに圧倒されるばかりでした。直瀑ではなくて少し傾斜しているのも鑑賞に丁度良いんですね。登るのにも・・・。
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甲斐

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晴れやかに一糸まとわない姿で、全身に風と光を感じたい。
管理人のヌーディスト(甲斐)自身の、自然の景観の中のヌード写真を駄文付きでご覧いただくブログです。
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