ORACION 1
初夏にとても美しい川原を見つけていたので、そこを再訪しました。
ぼくの親も戦争経験者です。
戦争中の飢えや不自由の話はしますが、直に目にしたはずの惨禍については多くの戦災者同様にほとんど語りません。
「とにかく戦争はだめだ」と繰り返すばかりです。
それがまるで思考を停止しているかのように思えて不満を覚えたことがなかったわけでもありません。
(こどもにとっては飢えが最大の関心事だったってことはあるかもしれないです)
ただ、仲間と歓びや哀しみを共有したり、愛する人と肌を重ねたり、人生の喜びを経験するとともに言葉の背景がおぼろげに見えてくるようになりました。
容赦なく人間の尊厳を冒し、生きる喜びを粉砕する制御不能の恐るべき事象を表現するに充分な語彙を、私たちはまだ持っていないのだと思います。
そして、そんな事態に遭わせまいという息子に対する親の語らぬ深い想いがこもっていることにも気づきました。
身に寸鉄を帯びずに相対すれば、あたかも赤心 天に通じるがごとくに相手に通じる、というのは空想に過ぎませんが、経済の相互依存が深まれば戦争は起こりにくくなるという単純な思考が限界を示している今こそ、「戦争はだめだ」という日本人の学びを深めていくことが大切になるような気がします。
一枝を手折って一差し。
事前に林道行き止まりまで確認しておいたのに、なんとおじいさんが一人、いつの間にか見物しておられました。
カメラを預けていた友だちも、気付いた時には既に背後に立っておられたし、なんとなく「知らせなくてもいいかな」と思ったそうで・・・
このあと気付いてしょうがなく会釈したら軽く一礼して山を下っていかれました。

ぼくの親も戦争経験者です。
戦争中の飢えや不自由の話はしますが、直に目にしたはずの惨禍については多くの戦災者同様にほとんど語りません。
「とにかく戦争はだめだ」と繰り返すばかりです。
それがまるで思考を停止しているかのように思えて不満を覚えたことがなかったわけでもありません。
(こどもにとっては飢えが最大の関心事だったってことはあるかもしれないです)
ただ、仲間と歓びや哀しみを共有したり、愛する人と肌を重ねたり、人生の喜びを経験するとともに言葉の背景がおぼろげに見えてくるようになりました。
容赦なく人間の尊厳を冒し、生きる喜びを粉砕する制御不能の恐るべき事象を表現するに充分な語彙を、私たちはまだ持っていないのだと思います。
そして、そんな事態に遭わせまいという息子に対する親の語らぬ深い想いがこもっていることにも気づきました。
身に寸鉄を帯びずに相対すれば、あたかも赤心 天に通じるがごとくに相手に通じる、というのは空想に過ぎませんが、経済の相互依存が深まれば戦争は起こりにくくなるという単純な思考が限界を示している今こそ、「戦争はだめだ」という日本人の学びを深めていくことが大切になるような気がします。
一枝を手折って一差し。
事前に林道行き止まりまで確認しておいたのに、なんとおじいさんが一人、いつの間にか見物しておられました。
カメラを預けていた友だちも、気付いた時には既に背後に立っておられたし、なんとなく「知らせなくてもいいかな」と思ったそうで・・・
このあと気付いてしょうがなく会釈したら軽く一礼して山を下っていかれました。
