雪中演武1
氷の次は雪です。
でも晴れわたった好天の日の写真です。
先日、ポーズのリクエストをいただきました。
ブールデルの彫刻で「弓を引くヘラクレス」というのがありますけど、それやってみちゃーどうだい?ってことで、ずいぶん細いヘラクレスで申し訳ないんですけどやってみました。
お題をいただいてから「いつかやりたいな」と思ってたんですけど、この正月休みに雪山を歩いていて、両脚をかけるのにぴったりの杉の巨木の根っこと、その向かいに切り株のあるのを見つけ「ここだ」と思いました。
で、落ちてた木の枝を弓に見立てて写真撮ってみたんですが、帰ってネットで実物を見ると左足の踏ん張りが全然違うんですよね。
そもそも和弓も洋弓も経験ないので、経験者が見たらいろんな部分がダメダメでしょうけど。
それに体の上に枝の影が模様を作ってしまってるし、弓に見立てた落枝は木々の枝と見分けにくいし。
ということで写真的には失敗ですけど、ご覧の通りの晴天で、時に枝から雪の落ちる以外は寂として音もない澄み切った世界の中で思いきった大胆なポーズをとるのは楽しかったです。
たわぶれに雪中に武を演ず
また楽しからずや
って感じ。
ヘラクレス伝説では、青銅のくちばしを持ち毒糞を撒き散らす怪鳥を、これもヘラクレスが退治した毒蛇の猛毒を塗った矢で射落とす、という話があって、ブールデルの彫刻もその伝説に取材したのかもしれません。
日本の伝説でいえば、ヤマトタケルの八岐大蛇退治と、源三位頼政の鵺(ヌエ)退治がセットになってる感じでしょうか。
ところで、ポーズ・背景・構図のリクエスト歓迎します。
