青光の美瀑2
「日蝕」で芥川賞をとった平野啓一郎さんの最近の著作の中で・・
「分人」って造語が出てきます。
人間は「分割不可能な(individual)個人」ではなくて、いろいろな生活場面ごとに異なる対人関係のあり方を生きる「分割可能な(dividual)分人」の集合体だって主張です。
それぞれの分人は嘘や虚の存在ではなくてそれぞれが真実の姿である。それぞれの分人が帰属する社会との関係性の中でいきいきと主張し、コミュニケーションを楽しんでいて、そのそれぞれが真実の姿だ、と書いています。
ネットの世界なんていうのもその一つですね。
懐疑的な意見とか、よくない側面もあるよ、って指摘があるのは承知の上で、でもこれはよくわかる主張です。
日中は仕事以外にアタマを使う余裕のないぼくも、こうしてネットで自己表現や皆さんとのコミュニケーションを楽しむぼくもどちらも真実の姿で、どちらかで「キャラを作っている」意識はほとんどないです。
職場ではどうしても役割性格を生きる面があるし、ネットでは政治的・思想的主張を抑えるし、家族の中では共有されてきた価値観を壊さないようにするし、友だちとの関係でも不可視のルールにそれなりに気を使うし、なんて意味ではどの場面でも抑制されてる面はありますけどね。
でもどれも嘘ではないです。
でも現代人の生活はやっぱり複雑ですよね。

「分人」って造語が出てきます。
人間は「分割不可能な(individual)個人」ではなくて、いろいろな生活場面ごとに異なる対人関係のあり方を生きる「分割可能な(dividual)分人」の集合体だって主張です。
それぞれの分人は嘘や虚の存在ではなくてそれぞれが真実の姿である。それぞれの分人が帰属する社会との関係性の中でいきいきと主張し、コミュニケーションを楽しんでいて、そのそれぞれが真実の姿だ、と書いています。
ネットの世界なんていうのもその一つですね。
懐疑的な意見とか、よくない側面もあるよ、って指摘があるのは承知の上で、でもこれはよくわかる主張です。
日中は仕事以外にアタマを使う余裕のないぼくも、こうしてネットで自己表現や皆さんとのコミュニケーションを楽しむぼくもどちらも真実の姿で、どちらかで「キャラを作っている」意識はほとんどないです。
職場ではどうしても役割性格を生きる面があるし、ネットでは政治的・思想的主張を抑えるし、家族の中では共有されてきた価値観を壊さないようにするし、友だちとの関係でも不可視のルールにそれなりに気を使うし、なんて意味ではどの場面でも抑制されてる面はありますけどね。
でもどれも嘘ではないです。
でも現代人の生活はやっぱり複雑ですよね。
