参籠3
先日、熊野の那智大滝を登った方がいることがニュースになりました。
那智の滝は那智大社のご神体なので立ち入り禁止になっており、そのためお咎めを受けたってニュースです。
登ったのは登山家の方々ですが、写真で見るとハーケンとザイルを使って轟瀑のすぐ横を登ってます。
よくやるわ。すごい。
って言ってちゃいけないことなんでしょうけど、今日その続報を読みました。
皆さん頭を丸めて宮司さんに謝罪に出向き、宮司さんはそんな皆さんを滝前に連れていって「もうしません」と誓書を書かせ、小一時間説諭して滝行をさせて許したって話です。
ちょっとよくないですか?
宮司さんは怒り心頭で「鉄拳制裁も辞さず」って激怒していたようですが、「自分は神様と人をつなぐ役割だから、謝られたら許してやらねば」って気持ちになったって話です。
ぼくが訪れる滝の多くも、お不動様が崖に掘られていたりして滝信仰の名残りを残しています。
調子のよいことを書くようですが、ぼくとしては神前に斎戒沐浴しているつもりもあります。
実際必ずそういう厳粛な気持ちになります。帰路に就く前には黙礼と挨拶を欠かせません。
登った人たちも神を冒涜するつもりはなくて、「そこに崖があるから」とチャレンジしたくてたまらなくなったという気持ちは判るし、このご時世で「鉄拳制裁」まで公言する宮司さんの本気の信仰心も尊いし、アタマを丸めて謝罪に出向く潔さ、それを容れて神様にとりなす役割に立ち返る宮司さん。
総合すると「ちょっとイイ話」っぽく感じてしまいました。
皆さん、このニュースにどんな感想を持たれましたか?
18禁ブログなんで「危険はダメよ」「決まりは守りましょう」なんてわざわざ書きませんが、そこはご理解ください。
こういう時の責任の取り方で「頭を丸める」ってのははっきり形には表わせ、然れど重からず、便利ですね。
ぼくが当事者だったら、目につかない部分の剃毛くらいで勘弁していただきたいところですが。
かえって目立つかな・・
