力岩1
巨岩、奇岩って見つけると素通りできません。
その地方では有名な巨岩を見に行きました。
ある山の中腹に黄色に映える大岩(本当に巨大です)があって、遠方からも望めるので付近の峡谷美とあいまって観光名所になってます。
でも、その岩に登ろうって酔狂なひとはそんなにいないようです。
なので登山口がわからなくてうろうろ。
通りがかったタクシーの運転手さんに聞いてようやく往復1時間の山中強行軍に出発したのは午後3時頃。
だらだら汗かいて到着してよじ登った岩の上からの眺望は恐ろしいほどの絶景でした。
眼下には深く峡谷を掘ってゆったり流れる大きな川、その対岸には1000メートル急の山々が連なり、多くはまだ冠雪しています。
しかし巨岩の上は平坦な場所がほとんどなく、あってもコケで滑りやすくて、ちょっとこけたりしたら本当に「最期」です。
セルフの撮影は難しいのであきらめました。
でもその往復路には手ごろな奇岩がごろごろ。
ごらんの通り足元は、砂に近いざらざらした荒れた感じなのですが、この岩だけはそこに投げ捨てられたように赤黒く異質な感じです。
地面に突き刺さっているように見えるのも面白い。
全国に「弁慶伝説」は点在してますが、これも「弁慶の力岩」なんて名前がついてもおかしくないな、なんて思いました。
子どもの頃、寝る前の弟たちに本を読んでやるのがぼくの仕事でした。
でも中には読み方がわからないのもあって変なところで区切って読んで、おやじに「弁慶仮名だなー」とからかわれました。「弁慶が、なぎなたを持って」を「弁慶がな、ギナタを持って」と読んでしまうというあれです。
実在も疑わしいのに国民的人気の弁慶ですが、そんなんでぼくもちょっと親しみを感じてます。
今日は、自分が弁慶並みの怪力で大岩を動かして達成感に浸っている、のイメージで。
明日も更新、できるかも・・
できんかったらごめんなさい。
