千の氷片に打たれて2
この写真の場所も充分危険ですけど。
絶景を求める旅ではかなり険しい道を行くことがあります。
夏の露出度の高い格好のままで熊笹とかいばらの茂る道を行くときなんかは、たちまち手足はキズだらけ。
帰ってきて指先や足に細いトゲがささっているのに気付くこともあります。
簡単に取れるときはいいんですが、取れにくいことも。
江戸には「とげぬき地蔵」なるものがあって結構なにぎわいを見せているとか。
それほど面倒なもんなんですね。
小さなトゲでも刺さりっぱなしのまま、ものに触れると飛び上がるほど痛いこともあります。
そんなときは五円か五十円硬貨を、刺さった場所を押さないように硬貨の穴の部分にあてがっておいて、ぐーっと患部に押し当てると、トゲがにゅいーんと浮き上がってきてひょいと取れます。
面白くて、もっと他に刺さってないか探したくなりました。
触れないようにしてるだけだと解決しません。
なにもこんな風に求めて暴虎馮河の愚を冒すことはありませんが。
だってサガなんだもん。
