大波割砕
大海のいそもとどろに寄する波
割れてくだけてさけて散るかも
ひょっとしたら小学校の教科書に出てたかも、というくらいに有名な実朝の歌ですが、この日の海はまさにそんな感じ。
晩夏の陽射しにあぶられて汗ばんだ肌には、どどーんと打ち寄せる波のしぶきは気持ちよく、いつまでもこうしていたいような至福の時間でした。
実朝といえば、ずいぶん前に旅行で鎌倉に行ったとき、実朝暗殺実行者の公暁が潜んでいたという鶴岡八幡宮参道の大銀杏も見てその大きさに驚きましたが数年前に落雷で倒れてしまったそうです。
今回の台風では紀伊半島一帯に甚大な被害がおよんで、あの熊野大社も被災したみたいですが、ほんとに日本は自然災害の多い国で今年は特にひどいですね。
でもこうして美しくも荒々しい海の息吹きを感じたり、深い山中にあふれる自然の精気に浸ったりすると、奇跡のように恵まれた豊かな土地だなーと感じもします。
自然の恵みと危険は背中合わせで、良いとこどりはできないんでしょうね。
