沈思の岩
最初は滝を目指していたのですが・・
その日は標高500メートルくらいの山の中腹にある滝を目指して出発しました。
でも登山口手前の雑貨屋さんで水とパンを買って、店のおばあちゃんに滝への往復時間をたずねたところ、日没までに下山できるか微妙なところ。
撮影時間も含めるとどうかなーとちょっと案じながら店を出て、ペットの水をぐびぐび飲みながら歩きだすと、さっきのおばあちゃんが店を小走りに出てきて呼び止められました。手に麻ひもを持っています。
「あんた、ひも持ってきなさい」
「ひも??」
「昨日大雨降ったからズボンの裾ぎゅっと縛らんとヒル入ってくるよ」
ありがとうって受け取ったんですけど、・・・ヒルみました。
いつも、その可能性は頭の片隅にあるんですけど、地元の人からこうもはっきり言われると・・ね。
ズボンの裾どころか、ふるちんになるなんてとても言えませんけど、ちょっとだけおばあちゃんの親切心に疾しさも感じてしまい。
結局、所要時間のこともあって予定を変更。
その山には魅力的な巨岩があるらしいことを知っていたので岩登りに切り替えました。
さる貴人が隠棲してしばしば黙座沈思していたという謂われのあるその巨岩にしばし憩った後に滝を拝まずに大人しく下山したのでした。
※滝は晴天が続いたときを狙って後日訪れました。

でも登山口手前の雑貨屋さんで水とパンを買って、店のおばあちゃんに滝への往復時間をたずねたところ、日没までに下山できるか微妙なところ。
撮影時間も含めるとどうかなーとちょっと案じながら店を出て、ペットの水をぐびぐび飲みながら歩きだすと、さっきのおばあちゃんが店を小走りに出てきて呼び止められました。手に麻ひもを持っています。
「あんた、ひも持ってきなさい」
「ひも??」
「昨日大雨降ったからズボンの裾ぎゅっと縛らんとヒル入ってくるよ」
ありがとうって受け取ったんですけど、・・・ヒルみました。
いつも、その可能性は頭の片隅にあるんですけど、地元の人からこうもはっきり言われると・・ね。
ズボンの裾どころか、ふるちんになるなんてとても言えませんけど、ちょっとだけおばあちゃんの親切心に疾しさも感じてしまい。
結局、所要時間のこともあって予定を変更。
その山には魅力的な巨岩があるらしいことを知っていたので岩登りに切り替えました。
さる貴人が隠棲してしばしば黙座沈思していたという謂われのあるその巨岩にしばし憩った後に滝を拝まずに大人しく下山したのでした。
※滝は晴天が続いたときを狙って後日訪れました。
