錦秋4
本屋の新刊文庫コーナーに見覚えのある装丁のなつかしい本が並んでました。
先日亡くなった北杜夫さんのエッセーで「どくとるマンボウ青春記」とか「どくとるマンボウ航海記」です。
往時はたくさんの人に読まれたんでしょうね。
高校生の頃に厳冬期は学校の図書館の大きなストーブの近くで、適当に書棚から気楽な本を引っ張ってきて時間をつぶしたもんですが、その中にこの本もありました。
特に「青春記」のほうには、「トニオ⇒杜二夫⇒杜夫」とペンネームの由来にもなってる「トニオ・クレーゲル」っていう小説に青年期に深い感銘を受けたことが書いてありましたけど、たまたまぼくもその頃に同じ小説読んでてすこし傾倒したので「感性似てるかな」なんて思ったことも。
もう一つ印象的だったのは旧制高校(松山かな?)時代の寮生活の話です。
寮歌を放歌高吟し火を囲んで大騒ぎする「ストーム」や寮祭の話とか、仲間との交流の話あれこれに、新鮮さを感じたものです。
当時は、こういうバンカラ生活に憧れるなんて同世代では少なくて共感得られないだろうなって思ってたものですが、思い出すと高校卒業間近にともだちとこんな会話をしたこともありました。
友「おれ浪人して北大目指す」
甲「・・夢見てるのかよ。でもなんで北大?」
友「恵迪寮に入りたいんだ」
甲「無理だろ」
友「決めつけんじゃねーよ」
甲「・・そうじゃなくて。それ、もうねーよ」
ケイテキ寮って読みます。
有名なバンカラ寮ですね。
興味ある方はどんなものか調べてみてください。
でも、ぼくが「無くなった」と思ってたその恵迪寮って、古い木造舎屋が取り壊されたってだけで、今でもあるみたいですね。
その後、彼は心を入れ替えて一年後に無事、実力相応の大学に入学しましたのでご安心ください。

往時はたくさんの人に読まれたんでしょうね。
高校生の頃に厳冬期は学校の図書館の大きなストーブの近くで、適当に書棚から気楽な本を引っ張ってきて時間をつぶしたもんですが、その中にこの本もありました。
特に「青春記」のほうには、「トニオ⇒杜二夫⇒杜夫」とペンネームの由来にもなってる「トニオ・クレーゲル」っていう小説に青年期に深い感銘を受けたことが書いてありましたけど、たまたまぼくもその頃に同じ小説読んでてすこし傾倒したので「感性似てるかな」なんて思ったことも。
もう一つ印象的だったのは旧制高校(松山かな?)時代の寮生活の話です。
寮歌を放歌高吟し火を囲んで大騒ぎする「ストーム」や寮祭の話とか、仲間との交流の話あれこれに、新鮮さを感じたものです。
当時は、こういうバンカラ生活に憧れるなんて同世代では少なくて共感得られないだろうなって思ってたものですが、思い出すと高校卒業間近にともだちとこんな会話をしたこともありました。
友「おれ浪人して北大目指す」
甲「・・夢見てるのかよ。でもなんで北大?」
友「恵迪寮に入りたいんだ」
甲「無理だろ」
友「決めつけんじゃねーよ」
甲「・・そうじゃなくて。それ、もうねーよ」
ケイテキ寮って読みます。
有名なバンカラ寮ですね。
興味ある方はどんなものか調べてみてください。
でも、ぼくが「無くなった」と思ってたその恵迪寮って、古い木造舎屋が取り壊されたってだけで、今でもあるみたいですね。
その後、彼は心を入れ替えて一年後に無事、実力相応の大学に入学しましたのでご安心ください。
