ORACION 2
シリーズの一枚目を記事にしてからもう二年も経ってました。
今年の夏は終戦70年、御巣鷹30年が重なって祈りの映像を多く見かけました。
ぼくにとって御巣鷹の事故のイメージは、山崎豊子の「沈まぬ太陽」の御巣鷹山篇で作られました。
それほど繊細な性質でもないんですが読み進めるのがつらくなった本が三冊あります。
難解でつらくてやめたのはそれはもういくらでもありますけど、ここでいうつらさは描写の悲惨さに耐えがたくなったって意味です。
結局 三冊ともすごい磁力があって最後まで読みとおしましたけど。
宮部みゆきの「模倣犯」、陳舜臣の「小説 十八史略」、そして「沈まぬ太陽」。
「模倣犯」は快楽殺人の克明な描写が続くし、大陸の通史である「十八史略」はページをめくるたびに刑殺や凄惨な抗争の描写が出てくるし、かなり滅入りながら読みました。
「沈まぬ太陽」の御巣鷹山事故直後の克明な描写は小説とはいえ全くのフィクションでも数百年昔の異国の話でもなく、身にそくそくと感じるものがありました。
一番心に残ったのは、小学生の息子の証しを必死に探し続ける母がついに指の一部を見つける場面です。
同様な悲劇に見舞われたら、自分ならどう感じ、行動するだろうと想像することは祈りによる想念の浄化に似た効果があると思います。

今年の夏は終戦70年、御巣鷹30年が重なって祈りの映像を多く見かけました。
ぼくにとって御巣鷹の事故のイメージは、山崎豊子の「沈まぬ太陽」の御巣鷹山篇で作られました。
それほど繊細な性質でもないんですが読み進めるのがつらくなった本が三冊あります。
難解でつらくてやめたのはそれはもういくらでもありますけど、ここでいうつらさは描写の悲惨さに耐えがたくなったって意味です。
結局 三冊ともすごい磁力があって最後まで読みとおしましたけど。
宮部みゆきの「模倣犯」、陳舜臣の「小説 十八史略」、そして「沈まぬ太陽」。
「模倣犯」は快楽殺人の克明な描写が続くし、大陸の通史である「十八史略」はページをめくるたびに刑殺や凄惨な抗争の描写が出てくるし、かなり滅入りながら読みました。
「沈まぬ太陽」の御巣鷹山事故直後の克明な描写は小説とはいえ全くのフィクションでも数百年昔の異国の話でもなく、身にそくそくと感じるものがありました。
一番心に残ったのは、小学生の息子の証しを必死に探し続ける母がついに指の一部を見つける場面です。
同様な悲劇に見舞われたら、自分ならどう感じ、行動するだろうと想像することは祈りによる想念の浄化に似た効果があると思います。
